文二郎帽子店ショップブログ
「石目編みとあじろ編み」 date. 2020/02/20
皆さま、こんにちは!オンラインショップ店長 吉田です。
いよいよ2020年春夏新作帽子をスタートしました!
今年のテーマは「帽子好きのための個性派ハット&かぶりやすい日常ハット」です。
レトロ調のものから毎日かぶれる飽きのこないタイプまでラインナップが揃いました。
その中でも「パナマ アーバンセンス ツマミ&ジャズ」はまさに毎日かぶれるハット。
「あじろ編み」の上質な素材でありながら、通常よりお手頃な価格で販売しています。
そこで今回はパナマ(トキヤ草)の編み方、「石目編み」と「あじろ編み」の違いについてです。
当店のパナマでも一番よく売れているのはグレード1の「石目編み」です。
「石目」は比較的編み目も大きく、日常的にかぶるパナマ帽に最適です。
一方、グレード5など編み目の細かい高級なパナマは「あじろ編み」で編まれています。
※編み目の組織が分かりやすいようにリボンで編んでみました!
「石目編み」の特徴は
・トキヤ草を1本ごとに交差させる編み方
・簡単な編み目 ・草の間に多少のすきまができる
「あじろ編み」の特徴は
・トキヤ草を2本ごとにずらして交差させる編み方
・草の間のすきまが少ない ・生地厚がある ・しなやかで光沢がある
こういったことから草が細い高級品になるほど、緊密に編める「あじろ編み」で編まれてあります。
パナマハットの最高峰「モンテクリスティ」などもそうですね。
あと少し豆知識ですが、お手元に「石目編み」のパナマをお持ちでしたらご覧ください。
リボンの下あたりに、一部「あじろ編み」で編まれている部分があるかもしれません。
これはサイズを決める(ちゃんとしたサイズを出す)ためで、「石目編み」は特質上、
伸ばすと編み目が広がりやすいため、石目編みでずっと編み続けると、
型入れの際にサイズ以上に拡がってしまう可能性があります。
途中「あじろ編み」にすることで、サイズがそれ以上は拡がらず帽子サイズが定まるのです。
このあじろで編まれてある「幅」は帽子それぞれ個体差があります。
一つ一つ手で編まれたものですので何卒ご了承ください。
それでは新作帽子について何かございましたらお気軽にお問い合わせくださいね!
【文二郎帽子店 実店舗】も春夏物が揃いました。ご来店をお待ちしております。