皆さま、こんにちは！オンラインショップ店長 吉田です。

先日エクアドルからお客様が来られました。
パナマ帽体を仕入れている取引先の方です。
これは現地の状況を色々と聞ける絶好のチャンス！

やはり気になるのは、パナマのクオリティのこと。
年々感じることですが、良いパナマ素材を入手するのが
ますます難しくなっているように思います。
そのことを率直にたずねてみました。

すると一番の理由が「編み工人口の減少」だそうで、
編み工の高齢化で、技術の高い職人が減っているのに加え、
編み工全体の人口が少なくなると、パナマ帽の絶対量が減り、
そうすると質の良いものの数も減ってしまうというのが今の状況だそうです。

その他、例えば「染色ムラ」といった製造技術に関することで言えば、
天然素材でハンドメイドで個体差があるため
ある程度は致し方ない・・・というのが生産者側の意見。
しかし出来る限り、均一でムラのないものが欲しいというのが
我々の気持ち。そこにもなんともしようがないギャップがありました。

それでもやはり、パナマ帽体ひとつひとつが、
何日も何か月もかかって編まれた大変貴重なものであり、
天然モノである限り、個体差は避けられません。

生産者の方々には、こちらが希望するクオリティを伝えつつ
我々も工夫や努力を続けていかなければならないと感じました。

エクアドルの「パナマ帽子を含む手編み技術・工芸」は無形文化遺産です。
これからもエクアドルの「無形」の伝統工芸技術が
絶えることなく保護され、さらに発展していくように、
文二郎帽子店は高い技術と確かな品質で帽子という「形」にして、
多くの皆さまにお届けし、喜んでいただきたいと思っております。

パナマ帽ご愛用のお客さまにも、今後ご理解をお願いすることも
あるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。

あとパナマハットの素晴らしい点。
エクアドルの生産業者さんが、パナマ帽の紫外線防止効果について
検査機関で調べたところ、石目やあじろ編みのパナマには
「UPF 50＋」の効果があるそうです！
※「UPF（Ultraviolet Protection Factor）」は衣類の紫外線防止指数です。

お洒落で涼しく、なおかつ紫外線も防ぐパナマハット！
これから続く残暑にも、ぜひ活躍させてくださいね。