2000/10/29発行  No.007
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     あなたもダンディーになる
        ◆文二郎帽子店通信 ◆  00/10/29 No.007

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もうすぐ11月です。いよいよ本格的なソフトの季節です。
皆様はとっくに帽子の衣替えはお済みでしょうね。
今回は冬の帽子素材の「フエルト帽体」についてです。


==============CONTENTS================
  ◆冬の素材「フエルト帽体」
  ◆新製品情報
  ◆映画紹介 「アンタッチャブル」
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    ◆◆冬の素材「フエルト帽体」◆◆

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    ◇「フエルト帽体」とは?◇
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「フエルト帽体」とは毛の繊維の「縮絨性」を利用して、繊維の状態か
ら直接「帽体」の形に作ったものです。

「帽体」は帽子のもととなる素材で、おおまかな帽子の形になっている
ものです。「帽体」を型にいれて成形し、ビン皮やリボンなどの附属を
つけて帽子にするのです。


【縮絨性・シュクジュウセイ】を広辞苑で調べると
○毛織物仕上げの一工程。石鹸溶液・アルカリ溶液を混じ、圧力・摩擦
を加え、毛織物の長さおよび幅を収縮し、組織を密にし、表面の毛端を
からませること。縮充。
○ 毛織物を服に仕立てる前に霧を吹いたり水に浸したりして布地をつ
めること。

【縮絨機・シュクジュウキ】縮絨に使う機械。毛織物に溶液を含ませ、
温度を上げながら強く圧搾・摩擦し、それを平均にさせ、短時間にその
目的を達成させる装置。ローラー式と臼式とがある。


ようするに羊毛やウサギの毛の繊維を、蒸気・熱・圧力を加え、暖めて
は冷やしてを繰り返し、からませて毛布状にしたものをフエルトといい
ます。

その昔聖地を目指したクレメンスというお坊さんが、羊の抜毛を靴に詰
めて歩いていたらフエルトになった…というのが発見の逸話です。
私も毛糸で編んだ大切なセーターを、家の洗濯機で洗ったら縮んでしま
ったという苦い経験がありますが、これだったのですね。


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    ◇「フエルト帽体」は帽子を作るのに最適な素材◇
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「フエルト帽体」の特徴は

○帽子を作るための専用の材料なので独特の風合いがある。
○材料は純毛で変質が少ない。
○織物と異なり繊維の方向性がなく、どの方向に曲げてもスムーズな曲
線がでるので帽子が美しい。
○どの方向に切っても切断面がほころびたり裂けたりしないので切りっ
ぱなしの処理が出来る。
○成形された帽子はそのままの型を保つため変形が少ない。
○帽子の裏側に縫い目や重ね目がない。

と帽子にするには最適な特性を備えています。


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    ◇「ウール帽体」と「ファー帽体」の違い◇
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「フエルト帽体」には「ウール帽体」と「ファー帽体」があります。
「ウール帽体」は羊毛から作られ、堅牢で丈夫なことから一般に広く用
いられます。

質が高いのは「ファー帽体」で、こちらはウサギの毛で作られ繊維が中
空なので軽くしなやかな手触りです。軽く暖かい被り心地は最高で、皆
様も被ってみれば、その違いはお分かりになるはずです。

「ファー帽体」の特徴を挙げれば
○毛足が長く毛質も良く、薄くても形を保つため軽くしなやかである。
○染色の発色が鮮やかで、上品な光沢と手触りが良い。
○材料が高価である。
○表面の仕上げにベロア(起毛させてベルベツト状にカットしたもの)や
アンテロープ(毛足は短く刈られ、ソフトでなめらかな手触りがある)な
どの変化が出せる。
などです。

ファーは加工するのに伸縮度がウールに比べて少なく、ムリをすると切
れ易く、又1度伸びたものを再び縮めることは困難であるなど、ウール
よりも熟練を要します。ここにも職人「文二郎」の腕の見せ所があるの
です。



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  ◆◆新製品情報◆◆

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◆ファーのスーパーソフトタイプが新製品登場しました。10月29日
http://www.panamaya.com/winter/fur-soft.htm

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  ◇ファー スペシャルソフト◇ \16,000   チャ キャメル
            その他のカラーはオーダーでお受けします。
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基本型のナカオレに型入れしていますが、自分の好きな形に自由に形付
けられます。凹ませたり戻したり簡単に出来るのです。
クラウンを「フロントピンチ」にも「パイ型」にも「ダイヤ型」にも、
ブリムを「スナップ」にも「オールダウン」「オールアップ」にもお好
みのままに出来ます。
これはしなやかでコシのあるファー素材だからこそ出来ることです。
また、不用な時は半分に折ってから、くるくる畳んで鞄に入れることが
出来るので旅行などには最適です。
裏地なし。アクライナー(抗菌素材)ビン皮仕様。撥水加工可。

サイズ・・・・・S(55cm) M(56.5cm) L(58cm) LL(60cm)
ツバ巾・・・・・6cm
素材・・・・・・チェコ産ファーフエルト「ケナガ」タイプ
リボン・・・・・ドイツ製・2.5cm 巾

サイズ・ツバ巾は変更できます。
その他、全てのタイプをファー素材でお作りできますのでお気軽に
お申しつけ下さいね。お待ちしております。


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◆ファーのダンディーツマミタイプも新製品登場しています。10月15日
http://www.panamaya.com/winter/fur-dandy-tumami.htm

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  ◇ファー ダンディーツマミ◇
            \16,000 ブラウン ブラック グレー
            その他のカラーはオーダーでお受けします。
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紳士の帽子--ツマミソフトの正統派タイプをファーで作りました。
チェコ産の最高級ファーの「ケナガ」タイプ。
ビロードのような手触りで、軽く・柔らかく・暖かい、3拍子揃った
冬の帽子です。
ブリム(ツバ)は後ろがアップで前がダウンのスナップ仕上げ
夏のツマミパナマやウールのダンディーツマミと同型です。
ブリム巾で雰囲気が変わるので、比べてみるとよく分かります。
5cm・6cm・6.5cm・7.5cmのご希望の巾でどうぞご注文下さい。
裏地付き。
サイズ・・・・S(55cm) M(56.5cm) L(58cm) LL(60cm)
ツバ巾・・・・6cm
素材・・・・・チェコ産ファー(兎毛)100%
リボン・・・・アメリカ製・4cm巾・地模様があるオシャレなものです
       グレーはクロリボン<BR>         



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        ◆◆映画紹介◆◆

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    帽子の被り方の参考にして戴けるように
    これからは1本づつ映画をご紹介していこうと思います。
    今回はこの映画を…

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       ◇アンタッチャブル◇
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1987年アメリカ映画  出演 ケビン・コスナー、ショーン・コネリー
           ロバート・デ・ニーロ、アンディー・ガルシア

デ・ニーロ扮するカポネが被る白のファーがまず印象に残りました。
(なんとボルサリーノに出てくるギャングのボスも白のファーソフト
でした。ボスはシロ?)
白のファーは贅沢なものです。作り手にとっては普通の帽子の何倍も
神経を使うので、高価な値段になってしまいます。
被り手にとっては、汚れが少しでも大変よく目立つので、常に手入れ
が必要な帽子です。汚れてしまえばワンシーズンで終りということも…。
なるほどカポネならではの帽子ですね。
その被り方も特徴的で、サイドに大きく傾けていますが、そのブリムを
なおもロールアップさせています。ここにもカポネらしい味が表現され
ています。(実際にもそのように被っていたのですよね)

初老の警官マローンを演じたショーン・コネリーは、この映画で第60回
アカデミー助演男優賞を受賞しました。警察の組織にはなじめないマロ
ーンのキャラクターにはハンチングがよく似合っていましたね。

その他、登場人物のそれぞれが、キャラクターに合わせた帽子で演出さ
れています。ケビン・コスナーは正統派のグレーのファーソフトを、
アンディー・ガルシアはスポーティーなブラウンのダイヤ型を…
などです。

特筆すべきはカポネの一番の殺し屋がスジイリパナマを被っていたこと。
設定が夏か冬か分からなくなるのですが、白の麻のスーツとツマミパ
ナマが、女のような整った顔と、それに反した冷たく残酷なキャラク
ターを強く印象付けていました。

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「この映画では帽子を沢山被っている」とか
「この映画でこんな被り方してたよ」とか教えて下さいね。
皆様の感想投稿もお待ちしています
では、次号をお楽しみに。

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◆文二郎帽子店通信◆ 007号 2000/10/29(不定期発行)
◆発行責任者 ◆パナマ帽子の文二郎帽子店 ◆西川多加子
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